PROJECT LIFE LAND SHIBUYA
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人と、はじめよう。
PROJECT LIFE LAND SHIBUYAが始動【後編】

LIFE LAND SHIBUYA Players

2023.06.25

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訪れるたびに風景が更新され、新たなカルチャーが生まれては消え混ざり合う。時代の変化を象徴するような街、渋谷。マジョリティからマイノリティまで、あらゆる⼈や価値観が絶えず注ぎ込まれるこの街は、まさに“⾕”のようにダイバーシティを飲み込む。若者から大人まであらゆる⽣き⽅が受容されながら、唯一無二のカオスなエネルギーを昼夜放ち続けている。そんなエリアで今、“100年に一度”といわれる大規模な開発を渋谷を中心に進めているのが東急不動産だ。

創造・発信・集積を循環させる、「PROJECT LIFE LAND SHIBUYA」が本格始動

東急グループでは、渋谷駅半径2.5kmのエリアを「広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)」と定め、渋谷の街づくり戦略である“Greater SHIBUYA 2.0”を策定。「働く」「遊ぶ」「暮らす」が融合した持続性ある街づくりを目指していくことを発表した。

その中で東急不動産は、渋谷駅周辺の回遊性や豊かさを高める再開発事業のほか、渋谷に隣接する街を含んだ広域渋谷圏においてさまざまな商業施設やオフィスビルの開発を手掛けており、2023年から続々と竣工・開業を迎える。

そんな“場”のプロフェッショナルとして渋谷の街づくりを長年に渡り牽引してきた東急不動産が、この再開発の軸に捉えているのは、“人”。広域渋谷圏というエリア全体の魅力を高めるために、多様な人や企業との共創や、交流の仕組み・場づくりを通じて、「創造」「発信」「集積」を循環させ、共感する人や企業とパートナーシップやアライアンスを構築していく。

デベロッパー主導で推し進める一方向の都市開発ではなく、街で暮らし、働き、遊び、生きる人々と共に、これからの渋谷を“はじめる”ことを宣言しスタートしたプロジェクトが、『PROJECT LIFE LAND SHIBUYA』だ。

プロジェクトの合言葉である「人と、はじめよう。」の通り、すでに東急不動産は様々な領域のステークホルダーと共に水面下でプロジェクトを推進している。

「人と、はじめよう。PROJECT LIFE LAND SHIBUYAが始動【前編】」はこちら

サステナブル、銭湯、スタートアップ、アート…。渋谷を舞台に多様な切り口でアクションを起こそうとしているプレイヤーたちから寄せられた、最新コメントを紹介する。

PROJECT①
佐座マナとはじめる、サステナブルを形にするコミュニティ。

サステナブルな社会を構築するためのプラットフォーム・SWiTCHを率いる佐座マナがはじめるのは、地球が直面する問題を誰もが“自分ごと化”できるコミュニティづくり。気候変動に対してビビットなリテラシーを若者から大人までがナチュラルに持てるような、対話と教育の機会を生み出していく。

佐座 マナ:サステナブル推進ストラテジスト。1995年生まれ。カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン大学院 サステナブル・ディベロプメントコース卒。Mock COP グローバルコーディネーターとして、140ヵ国の環境専門の若者をまとめ、COP26と各国首相に本格的な18の政策提言を行い、世界的な注目を浴びる。COP26日本ユース代表。2021年、循環型社会づくりに取り組む「一般社団法人SWiTCH」を設立。現在は2025年大阪・関西万博に向け、100万人のサステナブルアンバサダー育成プロジェクトを推進中。

【佐座マナ コメント】
私たちが主催する「SWiTCH」はサステナブルな社会の実現をめざす若者のプラットフォームです。これから代官山ではじめようとしているのは、地球温暖化を緩和し地球一つで人類が暮らしていけるよう、脱炭素・資源の循環・生物多様性についての世界レベルの情報と体験を提供すること。世代や業界を超えた、対話と共創の場をつくります。広域渋谷を、世界標準のリテラシーをもつ人材を育成し、日本にサステナブル化の波を起こす発信地にしていきます。

プロジェクトを通して、渋谷が「世界一若者と共創しているサステナブルな街」として、他のサステナブル先進都市ともつながるアジアの拠点になることを目指します。また、渋谷に行けば人も街も健康になるような、“ウェルネスの街=渋谷”になることにも期待しています。

PROJECT②
小杉湯とはじめる、原宿ど真ん中の銭湯。

東京・高円寺の老舗銭湯・小杉湯がはじめるのは、日常的に人に寄り添うような原宿ど真ん中の“街の銭湯”。2024年春開業予定の「東急プラザ原宿「ハラカド」」の地下1Fを拠点に、人と人が自分らしくゆるやかにつながる新しい銭湯文化を紡いでいく。

小杉湯:昭和8年に創業し、国登録有形文化財に指定された老舗銭湯。空き家アパートを活用した「銭湯ぐらし」、オンラインサロン「銭湯再興プロジェクト」など、銭湯を基点にした繋がり、また、さまざまな企業や団体とコラボレーションした独自の企画を生み出している。2020年3月に複合施設『小杉湯となり』、2024年4月には初の2号店目となる『小杉湯原宿(仮称)』を開業予定。

【小杉湯 コメント】
昭和8年から90年続く高円寺の老舗銭湯・小杉湯は、2024年春に開業する「東急プラザ原宿「ハラカド」」の地下1階、銭湯「小杉湯原宿(仮称)」をオープンします。東京の銭湯はピーク時から80%以上減少し、街から消えていっています。その街で「働き」「遊び」「暮らす」人が毎日のように訪れ、街と人との日常が生まれる「銭湯」の役割を、原宿の街に取り戻したいという想いからこのプロジェクトを始めました。

原宿で銭湯を開業することが決まって以来、地域に愛される銭湯を作るべく、原宿の地域行事や地域活動に参加をしてきました。ハラカドができる地域は、400年の歴史をもつ穏田神社にゆかりがあります。かつて街づくりにおいて重要な役割を果たした神社と銭湯が手を取り合うことで、原宿の地域を盛り上げることができるのではないかと期待しています。

銭湯は、名前も年齢も肩書きも知らない人同士が、日常でお風呂に入る体験を通じてありのままの「自分」でいられるような、優しい居場所です。そんな「街の銭湯」を作ることで、原宿に生きる人々の日常をあたためたいと思っています。

PROJECT③
フィリップ・ヴィンセントとはじめる、スタートアップと創る未来。

Plug and Play Japan代表のフィリップ・ヴィンセントさんがはじめるのは、渋谷の街をフィールドにして起業家たちがビジネスに思う存分挑戦できる場所、「Plug and Play Shibuya powerd by 東急不動産」。東急不動産との共創で、スタートアップが興隆するイノベーティブな未来を渋谷に築いていく。

フィリップ・ヴィンセント:アメリカサンディエゴ州立大学卒。新卒で日本の大手商社KISCO株式会社の米国支社であるユニグローブ・キスコに入社し、日米間のビジネス開発を担当。2014年シリコンバレーのPlug and Play本社に入社し、IoT部門とMobility部門のプログラムディレクター、および日本企業のアカウントマネージャーを兼務。2017年にPlug and Play Japanを立ち上げ、現在はCEO & Managing Partnerを務める。Plug and Play Japanは現在、東京、京都、大阪に拠点を構え、スタートアップと業界のリーディングカンパニーをつなぐ日本最大のイノベーションプラットフォームの構築を目指している。

【フィリップ・ヴィンセント コメント】
Plug and Play Shibuyaを、起業家・イノベーションに携わるチャレンジャーなど多様な人材が集まる場所にしていきたいです。様々な人や機会が集まってセレンディピティ(偶然の出会い)がたくさん生まれるコミュニティとなり、事業連携や協業などの機会につながってほしいと思っています。渋谷の持つエネルギーとの相乗効果により、世の中に影響を与える「ファーストムーバー」が生まれていき、渋谷を起点に世界へ様々な企業と事業が羽ばたいていくことを期待しています。

私たちはこれまでもこれからも、起業家・起業支援者・イノベーター全般と共創していきます。彼ら彼女らは未来を創るプレイヤーであり、私たちはPlug and PlayやPlug and Play Shibuyaを通したイノベーション・プラットフォーマーとしてそれを支えていきたいと思っています。

PROJECT④
CCCとはじめる、才能が躍動する場。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下「CCC」)がはじめるのは、渋谷をアートの力で盛り上げて次世代アーティストを応援することを目的としたアートプロジェクト。若くエネルギッシュな感性が集まる渋谷の街に、CCC・東急不動産のアセットが掛け合わさることで、まだ見ぬ新たな表現とカルチャーが芽吹いていく。

菅野歩美(写真中央):1994年東京生まれ、東京藝術大学大学院博士後期課程在籍中。どこの土地にも存在する、土地にまつわるフォークロアがなぜ人々によって紡がれてきたのか、その背後にある歴史や個人の感情を考えながら映像インスタレーションを制作している。主な展覧会に『Study:大阪関西国際芸術祭「無人のアーク」』(うめきたSHIPホール、大阪、2023)、『GEMINI Laboratory Exhibition:デバッグの情景』 (ANB Tokyo、東京、2022)、『News From Atopia/アトピアだより』 (コートヤードHiroo、東京、2022)など。/磯谷 香代子(写真右):CCCライフスタイルラボ本部 アートラボ事業部 アーティストリレーション担当。2018年度文化庁メディア芸術祭京都展「ゴースト」メンバー。2018-2021年 KYOTO STEAM ―世界文化交流祭― ディレクター。2022年Brain Eno Ambient Kyoto企画制作。ディレクターなど様々なアーティストとの展示企画や企業案件などを行う。趣味はサザエさん鑑賞。/木村 直大(写真左):CCCライフスタイルラボ本部 アートラボ事業部 アーティストリレーション担当。今回の東急不動産とのプロジェクトでは磯谷との展示企画に加えて、DJのブッキングも担当。趣味はサウナ巡り。休日は愛猫と過ごす。

【CCC コメント】
CCCと東急不動産は、広域渋谷圏において包括的な相互協力関係を構築する「まちづくり協定書」を締結しました。その中で、両社のリソースを活用したカルチャーを軸にイベントの開催および次世代アーティストを支援し、「カルチャーを育むにぎわいのまち」を目指す活動を始めています。これらの活動を通じ、従来の賃貸借の関係を超えた新しいかたちの「テナント共創」に取り組み、「渋谷」という街のにぎわい創出・コミュニティ形成・エリアブランディングの推進を目指します。

今回その第一弾として「Shibuya Sakura Stage」におけるアートプロジェクトをスタートいたします。絵画や彫刻だけでなく、日本でまだ馴染みが薄く発表の場が限られているアートにも焦点を当てることで、アーティスト一人ひとりが“主役“として躍動する”場“を創ります。最先端の感受性と発信力のある若者が集う街・渋谷において、アーティストとアートファンの「共創の輪」を広げることを目指します。

両社の施設やコンテンツといった多様なリソースを活用し、アートをはじめとしたゲームや音楽といった様々なカルチャーをテーマに渋谷という最先端のカルチャーが集まる場で、最大限に引き出してくれる方々とコラボレーションして渋谷を盛り上げていきたいと思っています。

広域渋谷圏で“人”と推進する4つのメインプロジェクト

東急不動産は広域渋谷圏において、渋谷桜丘エリアにおける「Shibuya Sakura Stage」、原宿・神宮前エリアにおける「東急プラザ原宿「ハラカド」」、代官山エリアにおける「Forestgate Daikanyama」、代々木公園エリアにおける「代々木公園Park-PFI計画」の4つのプロジェクトを推進中だ。

これまでも東急不動産は広域渋谷圏において物件開発や運営を行ってきたが、この4つのプロジェクトが2024年度に向けて竣工・開業することで、広域渋谷圏におけるまちづくりは面的連携という新たなステージに移行していく。

「広域渋谷圏」のMAP。東急不動産は、広域渋谷の多彩な魅力を活かしたまちづくりに取り組んでいる。

今後は開発というハードだけではなく、今回紹介したプレイヤーたちをはじめとした“人”を主役にソフトの運営にも取り組んでいくという。それぞれが突出したカラーを持つ広域渋谷圏の街の多様性を、そこで活動する人の魅力を通すことで共感や期待を集めながら継続的に発信していく。

また、人を起点としながらも、イベントと屋外広告物を連動させた「都市のメディア化」や、どこにいても渋谷を体感できる「デジタルツイン」など、テクノロジーを用いた独自コンテンツの発信も構想されているようだ。

満を持して街に開かれていく施設と手を組むステークホルダーが、仕事も遊びも、安らぎも刺激も新しく生み出していくこれからの渋谷は、さらに自由で多彩な街になっていきそうだ。

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【関連URL】
「一般社団法人 SWiTCH」Official HP
https://switch.bio/
「Plug and Play Shibuya」Official HP
https://pnp-tokyu.net/
「小杉湯」Official HP
https://kosugiyu.co.jp/
「CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社」Official HP
https://www.ccc.co.jp/?sid=p_000_000

「人と、はじめよう。PROJECT LIFE LAND SHIBUYAが始動【前編】」はこちら

Photo:Yusuke Maekawa/Text:Shingo Matsuoka